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Atlassian Statuspageの料金と代替サービス比較【2026年版】

公開: 2026-08-05 / 最終更新: 2026-08-06

ステータスページSaaSの事実上の業界標準はAtlassian Statuspageです。ただ、実際に見積もると「必要な機能が$99や$399のプランにある」「円安でドル建て費用が読みにくい」といった理由で代替を探し始めるチームは少なくありません。

この記事では、Statuspageの料金体系を整理した上で、代替候補(Instatus / Status.io / OSS / 国産サービス)を比較します。価格はすべて2026年8月時点の各社公開情報に基づきます。為替やプラン改定で変動するため、契約前に必ず公式サイトで最新価格をご確認ください。

Statuspageの料金体系【2026年8月時点】

Statuspageの料金は「公開ページ(Public)」「認証付きページ(Private)」「オーディエンス別ページ(Audience-specific)」の3系統に分かれています。多くのSaaS企業が使うのは公開ページです。

公開ページ(Public Page)の料金

プラン月額購読者数チームメンバーメトリクス主な特徴
Free$0100人2人2メール/Slack/Teams通知
Hobby$29250人5人5独自ドメイン等
Startup$991,000人10人10SMS/Webhook通知、SSO
Business$3995,000人25人25カスタムCSS/HTML/JS、権限管理
Enterprise$1,49925,000人50人50年次発注書・請求書対応

認証付きページ(Private Page)の料金

社内向けや特定顧客限定のページは別体系で、公開ページより高額です。

プラン月額認証購読者数チームメンバー
Starter$7950人5人
Growth$249300人15人
Corporate$5991,000人35人
Enterprise$1,4995,000人50人

このほか、顧客ごとに表示内容を変えられるAudience-specificページが$300/月〜で提供されています。

料金面で注意すべき「階段」

Statuspageの料金でつまずきやすいのは、プラン間の跳躍幅です。

日本企業にとってのStatuspageの課題

料金以外で、日本のSaaS企業・受託運用会社から挙がりやすい課題を整理します。

1. 管理画面・テンプレートが英語基本 管理UIやインシデント更新のひな型は英語ベースです。平時は問題なくても、障害の渦中に英語UIを操作しながら日本語の「お詫びとご報告」を組み立てる作業は、地味に負荷が高いポイントです。「お詫び申し上げます」に相当する日本の定型文テンプレートは内蔵されていないため、文面は自前で用意することになります。

2. ドル建て決済と経理処理 支払いは原則クレジットカードのドル建てです。為替で毎月の請求額が揺れるため予算が立てにくく、稟議や経理処理で「円建て請求書払いにしてほしい」という要件があると、標準では対応が難しくなります(Enterpriseの年次発注書対応を除く)。

3. 日本の商習慣に関わる周辺文書はスコープ外 B2Bの障害対応で発生する「障害報告書の提出」(参考: 顧客提出用の障害報告書の書き方 — 記載項目と例文)のような文書作成は、Statuspageの機能範囲外です。これはStatuspageの欠点というより、米国製ツールと日本の商習慣のギャップです。

一方で、Statuspageの強みも正当に評価すべきです。 インシデント管理のOpsgenieやJiraを含むAtlassianエコシステムとの統合、通知チャネルの豊富さ、長年の実績と信頼性は業界随一です。グローバル展開しており英語での顧客対応が主体なら、Statuspageを選ばない理由はあまりありません。

代替候補1: Instatus — 低価格の定番

Instatusは「Statuspageより安く速く」を打ち出す代替の筆頭です。

コストを抑えたい、監視まで1ツールで済ませたい、英語UIに抵抗がない。この条件ならInstatusは有力です。

代替候補2: Status.io — 老舗の高機能派

Status.ioは2013年から続く老舗の専業サービスです。

代替候補3: OSS(Upptime・Cachet)— 無料だが運用は自前

ライセンス費用をかけない選択肢としてOSSがあります。

Upptime GitHub ActionsとGitHub Pagesだけで動くステータスページ+死活監視。サーバー不要・無料で、設定はリポジトリのYAML編集のみ。個人開発や小規模サービスには十分な完成度です。ただし表示テンプレートは英語基調で、購読者へのメール通知やお詫び文の掲出といった「顧客コミュニケーション」機能は自分で作り込む必要があります。GitHub Actionsの実行間隔の制約上、検知はリアルタイムではありません。

Cachet セルフホスト型ステータスページの定番OSS(PHP/Laravel)。自社サーバーで完結でき、表示のカスタマイズ自由度は高い一方、ホスティング・アップデート・セキュリティパッチの運用が自前になります。ここで見落とされがちなのが構成上の原則で、ステータスページを自社サービスと同じインフラに置くと、障害時に一緒に落ちます。別系統のインフラを用意・維持するコストまで含めると、「無料」の実質コストは月額SaaSを上回ることも珍しくありません。

OSSが向いているのは、インフラ運用力があり、ステータスページに顧客向け通知やドキュメント機能を求めないチームです。

代替候補4: 国産「ステータスページJP」(開発中)

手前味噌になりますが、筆者らが開発している国産の選択肢も比較対象として正直に載せます。

ステータスページJPは、日本のSaaS企業・受託運用会社向けのステータスページサービスです。現在開発中で、事前登録を受付中の段階であり、いま契約できるサービスではありません。その前提で特徴を挙げると:

通知チャネルの種類やエコシステムの規模ではStatuspageに、監視内蔵の手軽さではInstatusに現時点で及びません。向いているのは「日本語の顧客コミュニケーションと、報告書・請求書払いといった日本の商習慣対応を最短で済ませたいチーム」です。関心があれば事前登録(無料・メールアドレスのみ)で開発状況を受け取れます。事前登録特典として、ツールなしでも使える障害連絡テンプレート集を配布しています。

選定基準チェックリスト

ツール比較の前に、自社の要件を確定させる方が早道です。以下の7問に答えると候補は自然に絞れます。

  1. 購読者(通知先)は何人になるか? — 顧客に購読を開放するなら数百人規模を想定。プランの購読者上限と照合する
  2. 通知チャネルは何が必須か? — メールのみで足りるか、SMS/Slack/Webhookが要るか。必須チャネルがどのプラン階層にあるかを確認
  3. 監視は既存ツールがあるか? — UptimeRobot等を運用中なら監視内蔵は不要(むしろ二重管理になる)。ゼロからなら監視内蔵型が楽
  4. 英語UIを障害時に操作できるか? — 平時のデモではなく「深夜の障害対応中」を想定して判断する
  5. 経理要件は? — ドル建てクレカ決済で稟議が通るか。円建て請求書払いが必須要件か
  6. 顧客への文書提出義務はあるか? — B2Bで障害報告書の提出が発生するなら、その作成フローまで含めて設計する
  7. ステータスページ自体の可用性 — 自社サービスと障害を共有しないインフラか(SaaSなら通常クリア、自作・セルフホストは要設計)

まとめ比較表

StatuspageInstatusStatus.ioOSS(Upptime/Cachet)ステータスページJP(開発中)
最小有料プラン$29/月$20/月$79/月無料(運用コスト自前)4,980円/月(税別・予定)
フリープランあり(購読者100人)あり(購読者200人)なしあり(購読者50人・予定)
UI言語英語中心英語(公開ページ多言語対応)英語英語基調/カスタム可日本語
監視機能なし(連携前提)あり(内蔵)なし(連携前提)Upptimeはありなし(Webhook連携)
日本語お詫び文テンプレートなしなしなしなし標準搭載(予定)
障害報告書PDFなしなしなしなし標準搭載(予定)
円建て請求書払い標準では不可不可不可対応予定
強み実績・エコシステム価格・監視内蔵大規模向け機能費用ゼロ・自由度日本語・商習慣対応

※ 2026年8月時点の各社公開情報。価格・仕様は変更される場合があります。

結論の目安: グローバル展開・Atlassian環境ならStatuspage、コスト最優先・監視も一体化ならInstatus、大規模で作り込むならStatus.io、運用力があり費用ゼロを狙うならOSS。そして日本語の障害コミュニケーションと報告書対応を重視するなら、開発中ではありますが国産サービスという選択肢が生まれつつあります。

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